健康生活に関与できる栗の渋皮の研究

近年、アトピーやアレルギーを始め、子供達の運動場での骨折や、忍耐力のない子供達が問題になっている。

また、アメリカにおける日本ウォッチャーによると、50歳未満と50歳以上では残存余命におおきな開きがあり、未満では80歳程度であるのに対し、以上では120歳程度が平均寿命ではないかとの観測がなされている。

それに呼応する様に、若い女性の貧血や、子宮筋腫なども増加し、若い男性の覇気のなさも問題になっている。

アトピーに効果のある栗皮の研究

栗の歴史と薬用効果

栗の薬用効果について記載されたのは640年に書かれた千金方や千金翼方で、659年に書かれた新修本草17巻には、肝臓を活発にし、腫れ物を治し、血を作り骨を硬くする植物として記載されている。以降、1116年の証類本草、1578年の本草綱目などと受け継がれている。これらは中国における効果であり、わが国では918年に書かれた本草和名が最初である。以降、982年の医心方等と続いている。

栗の効果は、樹皮はタンニンや没食子酸等の効果で皮膚病に、花は瘰癧に、果実はブドウ糖、ペントサン、脂肪を含むため、栄養補給が出来るので気力を増し、胃腸を丈夫にし、肝機能を高める生薬としている。また、果皮や種皮はタンニンを含むため口渇を治し、出血を止め、骨を健康にする生薬としている。

また、民間薬として、栗の葉はウルシかぶれの特効薬として汎用され、私も、ウルシかぶれに対しての効果を目の当たりにしたこともある。ウルシかぶれの様な接触性皮膚炎のみならず、湿疹、蕁麻疹、火傷などにも外用されて多くの効果が得られている。

更に、栗の渋皮(栗皮)の部分にはタンニンを含み、胃潰瘍、糖尿病、下血、鼻血などに効果があり、また、顔のしわを取る作用があると共に、精力減退、肝機能の低下を改善するだけでなく、魚の中毒などの解毒作用を始め、ルイレキなどをも改善できるとして使用されている。

栗の渋皮について

栗の渋皮が特にアトピーに対して効果があること等がわかったのは、近年になってからで、それまでは、アトピーなどの皮膚の障害に対し、葉の煎液を風呂に入れて入浴するなどで、改善を計られていたが、その効果は芳しくはなかった。

ところが、偶然なことから、栗の渋皮を風呂に入れて入浴することで、アトピーのかゆみなどが急速に改善することが解り、その研究がなされた。

栗の渋皮の効果は含有するタンニンに由来物で、栗の木の他のどの部分よりもタンニンが多く含有するため、その効果が明瞭に現れた物である。

栗の渋皮は消炎作用に優れ、鎮痛作用やかゆみを止める作用もあるので、あせも、ウルシかぶれ、くさまけ、ネックレスや腕輪などのカブレなど、接触性皮膚炎の解消のみならず、湿疹、蕁麻疹、火傷、腫れ物(乳腺炎、できもの)、小児のおでき、ニキビ、各種の化膿性疾患などに外用されている。

以上のことから、栗の渋皮部分の粉末を服用、あるいは煎じて服用することで、血管を強化し、血管の弾力を増し、血流を改善する効果が得られ、お血(いわゆる、代謝不全の血液:古血)を除き、消炎、解毒、強壮作用が得られる。

また、血液内に沈着したコレステロールを溶解し体外へ排出するなどの作用に優れ、抹消血管などの沈着を防ぎ、動脈硬化を予防できると共に、高血圧を改善し、痴呆、脳梗塞、精力減退、足腰の強化、肝臓の活性化を促進させるなどの効果を得られることが判明した。

また、栗の渋皮には胃ガンの原因の一つではないかと言われているピロリ菌に対し、活性を持つことが判明した。このことは、渋皮を服用あるいは食べることで、ピロリ菌の除去あるいは減少を計れることを現わしている。胃腸虚弱者の大多数の人がピロリ菌を持っている事が解明されている中で、日常における食生活素材に栗の渋皮を添加する食品及び飲料の服用は、食を通じ健康を回復させる食材として普段から摂取できればウイルスや細菌の侵入に対し抵抗力を増強させ防衛機能を高め健康を保持するなどの効果が得られる。

栗の渋皮を食材に添加した加工について

栗の渋皮粉末を服用、または米飯に加え食する他、煎じてお茶として飲用、あるいは湿布すると各種皮膚の炎症を改善できることが判明した。また、栗の渋皮に含まれるタンニンは乾燥や加熱に対して比較的安定し、高温や低温などに耐え得る素材である。そこで、それらを各種食品に添加し、加工を施してもその効果は失わず、特に「栗茶粥、米飯」等に栗渋皮パウダーを添加させ試食実験を試みた結果、胃潰瘍、高血圧、白内障、大腸癌、などに対する改善効果を多数得ることが出来た。

栗の渋はそのままでは、非常に渋く、その効果を得ようとして、粉末を0.5g~1gを服用するのは苦痛を伴う療法である。しかしながら、栗の渋皮を特殊な加工技術を用いり渋味を中和する事で、薬効を損なわず渋味を改善できる事もわかった。また、栗の渋は加熱に対してもその効果を失わないので、非常に効率の良い生薬療法である。そこで加工した栗の渋を、そのまま粉末として服用するのみならず、お茶の代用とし煮液を服用または、粉末をパン、麺類、菓子類などに混入させることで、アレルギー体質やアトピーを改善できるだけでなく、栗の渋皮に含まれている、Ca、K、Mg、Fe その他の各種ミネラルを同時に摂取できるので、若い女性の貧血を改善でき、男性の覇気をも改善できる可能性が大であると思考できる。

また、渋皮の作用である消炎、解毒、駆お血、滋養強壮作用を含む、肝機能や糖尿病の改善、精力減退の回復など多くの健康効果を得られる。

健康維持を目的に医薬品の服用という手段に執らず、普段の食生活を通じ飲用したりまたは、野菜や果物ジュースと組み合わせ体内へ摂取する事は同様の効果が得られるなど非常に有益な摂取手段であると言える。

また、食品として、多量に摂取することで、その安全性に対しての問題が思考されたが、天然ハーブ等による加工されたタンニンの性質上、人体に対し渋による弊害などの作用は生じなかった。ただ、中和しない生の渋皮を大量に摂取すれば、食欲不振や胃部に対し不快感を生じることがあるが、渋味を中和し食品に加工する事で、多量に摂取しても、下痢、嘔吐、発熱など拒食症状は見られず、人体に異常を及ぼす可能性は実験の結果無害に等しく、高血圧を始めとする多数の病巣に対して非常に高い生薬効果が認められた。

果肉付き渋皮を他の生薬へ添加する食品効果について

栗の果肉付き渋皮の効果は、ルテイン、タンニンによる効果であるため、血管を強化し、血管の弾力を増強し、血流を改善する効果が得られお血を除き消炎、解毒、強壮作用が得られる。さらに、コレステロールの沈着を防ぎ、血液をサラサラにし動脈硬化を予防すると共に、高血圧、精力減退、足腰の強化、肝機能を活性化するなどの作用が高い。しかし、ビタミン類は少なく、また潰瘍に対する効果はあまり強くない。

現代社会において私たちは、自動車の長時間の運転や、他の場面での極度の緊張、閉鎖空間におけるストレスなどが脳溢血や胃潰瘍を始め、緊張感の欠如を伴う、うっかりミスなどを起こす原因となることが医学、栄養学、心理学など幅広い分野において証明されている。

これらを解消するためにも、ルテイン、ミネラル、タンニンを含有する栗の果肉と渋皮に抗解消作用と各種ミネラルを含有するレイシや、各種ビタミンを含有する野菜ジュースなどへの添加は、野菜を嫌う低学年児童や若者達またはストレス社会に生活する人々にとって、なくてはならない画期的な素材であると言える。

レイシの効果について

レイシはキノコの一種であり、椎茸由来のクレスチンで代表される様に、細胞の代謝を正常化させてくれる作用がある。そのため免疫系の代謝が円滑に行かない場合に、それを服用することで、改善できる事が解っている。レイシには神農本草経に記載されている古くから使われていた生薬で、しかも上品の部位に記載されている。

上品とは、腹一杯食べても害が無く、またいくら長く服用を続けても害作用を現わさず、効果は得られるという薬物を言う。このことは、レイシは代謝を整え、肝機能を改善し、利尿作用があるので健康長寿を期待出来る生薬である。また、近年、このレイシの含有成分に抗腫瘍活性があることが報告されている。

青汁の効果について

青汁は緑黄色野菜に含まれているビタミン、ミネラル、食物繊維などを摂取することで、健康効果を得る事を目的に服用されるもので、これらを服用することで代謝を調整し、各種疾病の治療転機を引き起こすことが出来る素材である。例えば、ビタミンB2、C、Eには血液の循環を良くし、血液を奇麗にする作用があり、動脈硬化を防ぐと共に、結果的に体力が付き、自然治癒力を増強させることが出来る。また、ビタミンA(βカロチンとして含有)、C、Eは活性酸素の発生を抑えるので抗酸化作用がある事も報告されている。

栗の渋皮に他の生薬を混合する意味

医薬品や食品などを服用あるいは他の物と一緒に食べた場合、当然、その効果が得られるのであるが、現在の様に、カルシウムやカリウム、マグネシウムなどミネラルの含有がすくないあるいは、ミネラルバランスの悪い食事をしているとその医薬品や食品の効果を十分には発揮できない。近年多発している、アトピーやアレルギーを始め、子供達の運動場での骨折や、(すぐ切れる性格)忍耐力のない子供達の問題や、若い女性の貧血や、子宮筋腫などの増加や、若い男性の覇気のなさなども、ミネラルの不足する食事が原因の一つである。

これらのことより、ミネラルやタンニンを豊富に含有する栗の渋に代謝を高め抗腫瘍作用のあるレイシや、ビタミン、ミネラル、食物繊維の豊富な野菜ジュースを添加し、服用することはミネラルの均一化も計れ、更に強い効果が期待出来る。これらを服用あるいは摂取することで、アトピーを始めとする各種疾患の改善にとどまらず、ストレスの強い状態での生活を補佐できると考えられる。